グリストラップの大きさの決め方は?サイズの目安を徹底解説!

グリストラップを導入しようと思っているものの、どのサイズを選んだらよいのか分からないという方もいるのではないでしょうか。サイズによって処理できる容量が異なるため、適切なサイズを選ぶことが大切です。

サイズを決めるためには、基準を理解しておくことがポイントになります。大きさを選ぶ基準さえ知っていれば、自分の事業形態に適したものを自在に選ぶことができるでしょう。

そこでこの記事では、グリストラップの大きさを決める基準についてご紹介します。大きさ以外にも選ぶポイントや、清掃の注意点についても解説いたします。

グリストラップの大きさを決める基準

グリストラップの大きさを決める際にポイントとなる基準は2点です「店舗の面積」と「最大食数」の2点から適切なサイズを選ぶことができます。

ただし、店舗面積と最大食数だけでサイズを選べるわけではありません。それぞれの指標にそのほかの項目を掛け合わせることで、適切な大きさのものを選ぶことができるようになります。具体的に注意する必要がある事柄を確認していきましょう。

店舗面積

店舗面積から適切なサイズを選定する場合は、業種と掛け合わせて考えていきます。店舗の面積が同じだとしても、どのような料理を提供しているお店なのかによって選ぶべきグリストラップの大きさは異なります。

例えば店舗の面積が100㎡くらいの場合、中華料理のお店だと300リットルの容量のものが最適です。洋食や和食の料理を提供している場合は、中華料理よりも油分が少ないので200リットルの容量が適しています

ファーストフードの場合は、生ものから調理をすることがあまりないので流水量が抑えられます。よって、ファーストフード店では50リットルと小さめの容量でも対応できます。

このように、店舗面積だけでグリストラップの大きさが決まるわけではありません。業種によって料理の種類や量、洗浄が必要な食器や器材も異なります。グリストラップの大きさを決める際は、店舗面積以外にも何を提供する業種なのか考慮する必要があります。

最大食数

店舗面積と同様、1日に提供する食事量に関しても業種と合わせて考えていきます。1日あたりの食数と業種によって、グリストラップの大きさは異なりますので注意しましょう。

例えば、1日あたり200食提供する中華料理のお店であれば200リットルの容量が適切です。同じ1日あたり200食提供する飲食店でも、そばやうどん、軽食であれば品数も油分も少ないので50リットルの大きさを選びます。

ファーストフードで同じ条件で考えた場合は、提供した食事の後に食器を洗浄する必要がないので30リットルでも十分なサイズとなります。

このほかの容量でいけないわけではありませんが、小さいと汚水をしっかり処理することができなくトラブルが起きます。また大きくても費用の面で負担になることがあります。お店に適したサイズのグリストラップを選ぶためには、食事の提供数と業種を掛け合わせて選定する必要があることを覚えておきましょう。

グリストラップの設置サイズに関する法律はない

グリストラップの設置サイズに関しては、法律で定められていません。適切なサイズを選ばなければ罰則が発生するということではないため、自分で適正サイズを考えることが大切です。

「自分だけで適切なサイズを選ぶことができるのか」と、不安を感じる方もいるかもしれません。そのようなときは、グリストラップのメーカーに相談しましょう。店舗面積や食数といった指標を用いて、適切なグリストラップを提案してくれます。

サイズが合わないと起こり得るリスク

グリストラップのサイズ選びを間違えてしまうと容量以上に汚水が溜まってしまい、排水が間に合わない可能性があります。そうなると店内に汚水が溢れ出てしまい不衛生です。頻繁に発生するような問題ではありませんが、注意する必要があります。

大きいサイズを選べば排水が間に合わないというリスクは低くなりますが、コストが高くなってしまいます。「溢れ出た後の清掃負担などを考えると大きなデメリットではない」と思う方は、大きめのサイズを選ぶとよいでしょう。

毎日清掃や点検を行えば、サイズが小さくても排水問題が生じるリスクを回避できるかもしれません。しかし、排水のことを考えながら運営していくのは精神的な負担となりますので、適切なサイズを選ぶようにしましょう。

サイズが合わないと起こり得るリスク

グリストラップのサイズ選びを間違えてしまうと容量以上に汚水が溜まってしまい、排水が間に合わない可能性があります。そうなると店内に汚水が溢れ出てしまい不衛生です。頻繁に発生するような問題ではありませんが、注意する必要があります。

大きいサイズを選べば排水が間に合わないというリスクは低くなりますが、コストが高くなってしまいます。「溢れ出た後の清掃負担などを考えると大きなデメリットではない」と思う方は、大きめのサイズを選ぶとよいでしょう。

毎日清掃や点検を行えば、サイズが小さくても排水問題が生じるリスクを回避できるかもしれません。しかし、排水のことを考えながら運営していくのは精神的な負担となりますので、適切なサイズを選ぶようにしましょう。

大きさ以外に考えるべきグリストラップの選び方

グリストラップ導入において「選ぶ大きさのポイント」についてご紹介してきましたが、大きさ以外にも注意することが必要です。グリストラップにはさまざまな種類があるため、それぞれの店舗環境に合わせて選びましょう。適切な種類を選ぶことで、衛生的な排水処理ができるでしょう。

素材や設置場所、流入方式も確認して選ぶことがポイントです。素材の細かい種類や、設置場所、流入方式の種類といった詳細を以下で解説していきます。グリストラップ選びの参考にしてみましょう。

どんな素材にするのか

どの素材のグリストラップを選ぶかによって、導入にかかる費用や使用できる期間が異なります。業種やコスト面を考慮して、どの素材がよいかを判断することが重要です。グリストラップの素材は主に「ステンレス製」「モルタル製」「FRP製」と3種類あります。

ステンレス製はサビにくく、長持ちしやすいという特徴があります。FRP製と比較すると費用が高いですが、長期的に使用できるためコスパは高めです。

モルタル製は、地面に空けた空洞にモルタルを固めてグリストラップの代わりにする方法になります。モルタル製を導入しているところは少ないですが、グリストラップを購入しなくて済むため、コスト削減に効果的です。

FRP製は、Fiber Reinforced Plastics(繊維強化プラスチック)のことを指します。ステンレス製と比較すると費用を安く抑えることができるため、数多くの飲食店が採用しています。ただし熱に弱いというデメリットがありますので、注意が必要です。熱により変形や亀裂のリスクがあることも覚えておきましょう。

どこに設置するのか

グリストラップは、設置する場所によって「選ぶポイント」や「使用する際の注意点」が異なります。置く場所のパターンとしては4種類あり「厨房内」「厨房以外の店舗内」「地下」「屋外」と選択できます。

厨房内や店舗内にグリストラップを設置する場合は、定期的に清掃を行うことが大切です。清掃を怠っていると臭いが充満してしまい、店舗イメージにも悪影響を与える可能性があります。

地下や屋外に置けるグリストラップも存在します。店舗内ではないため臭い対策としては効果的ですが、季節によっては臭いに注意しなければならないこともあるでしょう。気温が高いとグリストラップ内の残飯が腐敗しやすく、悪臭に加え害虫も発生しやすくなります。

流入方式はどうするのか

グリストラップを選ぶときには排水の流入方式も確認しましょう。排水管流入と、側溝流入の2種類があります。店舗からどのように排水を流すのかが決まるので、衛生上とても重要ポイントとなります。

排水管流入の場合は、床下に埋まっている排水管からグリストラップに接続します。カフェやバー、洋食店を経営している方はこのタイプがおすすめです。

側溝流入は、側溝の出口とグリストラップを接続する方法になります。中華やラーメンなど油脂分が多い飲食店や、規模が大きな店舗を経営している方におすすめです。

油脂分が多い食品から出た排水を細い排水管で流すと油脂分が配管壁に溜まりやすく、つまりを引き起こす可能性があります。側溝の場合は目視で汚れを確認しやすく、流れも調整できるためスムーズに排出していくことができます。

グリストラップを清掃するポイント

グリストラップを適切に選ぶことができたら、清潔な状態を保つようにしましょう。せっかく費用をかけて購入したとしても、衛生面を悪化してしまっては本末転倒です。

グリストラップを清潔に保つためには、定期的に清掃を行うことがポイントになります。しかし、グリストラップを全て毎日清掃すると手間がかかり、従業員にとっても大きな負担になります。

無理なく日々の清掃を続けるためには、部分部分で工夫して清掃していくことが大切です。次に、それぞれの部分をどの程度の頻度で清掃するのが適切なのか、解説していきます。

ゴミの除去は毎日行う

グリストラップのバスケット部分には、大きめの食品クズが溜まります。割りばしやスプーン、ストローといったゴミまで入り込むことがあるため、少しでも放置するとすぐに一杯になってしまいます。

水分ではなく固体物が溜まるため、一杯になったまま放置していると排水が流れずに詰まってしまいます。バスケット部分にゴミが溜まると害虫が発生したり、悪臭が漂ったりしやすいため、毎日清掃を行いましょう。

油の除去は2〜3日に一度行う

グリストラップ内の油に関しては、2〜3日に一度を目安に行いましょう。それほど油分を多く流出しない場合は、1週間に一度の頻度が最適です。

油脂分は、バスケット部分に溜まるゴミより溜める場所が広くなっています。そのため、バスケット部分ほど頻繁に清掃する必要はありません。しかし清掃せずに放置すると、グリストラップ本来の機能が発揮できなくなってしまいます。

油脂分の清掃には油脂分をすくうための柄杓や、グリストラップ用の油吸着シートを使用して行います。シートは、家庭で使うキッチンペーパーのように油脂分を付着させて除去するものです。定期的に続けられる手段で清掃するようにしましょう。

沈殿物の除去も2〜3日に一度行う

沈殿物の除去は、油脂分の除去と同じ2〜3日に一度が目安となります。上に浮いている油脂分の除去だけでなく、沈殿物も溜まりすぎないよう定期的に除去しましょう。

放置すると蓄積した汚泥で排水管が詰り、汚水が店内に流れてしまうこともあります。清掃を怠ると厨房の衛生環境に大きな影響を与えます。害虫や悪臭発生予防にも繋がるため、後回しにせず沈殿している汚泥を取り除きましょう。

まとめ

グリストラップを導入するためのポイントとして「グリストラップの大きさの決め方」や「大きさ以外の選び方」についてご紹介してきました。サイズを決めるためには、店舗の面積や1日あたりの最大食数を目安にします。ほかにも素材や設置場所、排水の流入方式をもとに選ぶことを意識しましょう。

グリストラップを選んで店舗に設置した後は、定期的に清掃することが大切です。しかし一般の人が清掃を行うには負担が多く、大変な作業になります。清掃方法について悩んだときは、実績豊富なアイエスジーに相談しましょう。