環境・エネルギーについて考えてみよう!

エネルギー専門家 森田秋彦 によるコラム

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知っておこう 私たちの未来の暮らし

地球温暖化を食い止めるため、国は電力供給の仕組みから住宅を含めたさまざまな建物のエネルギー消費の仕組みまで、大きく変革と進化を進めようとしています。

基本のキの字
デマンドレスポンスって?


従来の電力供給システムでは、翌日の気象予報などから電力需要量を予想して発電・供給していました。これに対して、電力会社が決めた供給量に合わせて私たち需要家側が需要量(使用量)を変動させて、電力の需給バランスを一致させることを“デマンドレスポンス”と言います。
電力会社から定められた電気使用量をオーバーして使ってしまうと、大幅に高い電気代を払う(ペナルティ型)ことになる一方、下回った場合は買い取ってもらう(インセンティブ型)こともできるようになります。
デマンドレスポンスによって、電力利用者側の電気代は節減されるとともに、電力会社側にとっても、夏場の電力使用量のピークカットが実現できることなどから、長期的な電力不足の課題の解決につながります。

HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)を知ろう


HEMS(ヘムス)とは家庭内で使われるすべての電化製品のエネルギー消費量を「見える化」して、エアコンや照明機器など多くの電化製品が、積極的、また自動的に制御されることで、省エネやピークカットの効果を狙う仕組みです。

住宅生産団体連合会資料より引用

最終形態・ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の普及

自家発電・蓄電・省エネ住宅(創エネ・蓄エネ・省エネ)により、電力会社から電気を買うことなく、自分の消費分の電気を自分でまかなう究極のエコ住宅がZEH(ゼッチ)です。省エネ住宅であると同時に、断熱性能が高いため、温度差が少ないうえに結露やカビも生えにくく、健康で快適に過ごすことができる夢のような家の形と言えます。
もうおわかりですね。デマンドレスポンスにはHEMSが必須であり、ZEH住宅にとっても不可欠です。そのため国は、ZEHの導入に多額の補助金を出して普及に力を入れていますが、HEMS・高断熱外皮・太陽光発電の設置が条件とされています。
日本では、新築住宅は2020年までに省エネ適合住宅が義務化されることが決まっており、2030年までにすべての新築住宅はZEHにすることを目標としています。

 著者・森田秋彦 のプロフィール

株式会社ビッグストリート代表取締役
内閣府認定非営利活動法人 日本住宅性能検査協会
太陽光発電アドバイザー
国家プロジェクト「実践キャリア・アップ戦略」
エネルギー・環境マネージャー
一般社団法人 日本プランナー協会 EMA認定センター
エネルギーマネジメント アドバイザー

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