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 地域の防犯 犯罪者が嫌がる町づくり

 刑法犯の認知件数は平成14年以降、減少傾向にあります。しかし、住み慣れた町に危険がひそんでいないか、いま一度安全面をチェックするとともに、防犯の取り組みについて考えてみましょう。

油断禁物! 自分の身は自分で守る

 強盗やひったくり、自転車盗、車上ねらいなど、屋外で発生する犯罪を街頭犯罪といいます。警察では地域の街頭犯罪の発生実態に応じて、総合的な対策を実施しています。しかし、最も大切なのは、私たち自身の意識のもち方です。「自分だけは大丈夫」という油断はないでしょうか? 被害を防ぐためのポイントを見直してみましょう。

被害を防ぐためのポイント
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ご近所づきあいと町の美化が侵入犯罪を遠ざける

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 出典:(財)都市防犯研究センター

 侵入犯罪者は声をかけられるのをいちばん嫌がります。犯行をあきらめる理由としては断トツの1位。下見中にジロジロ見られるだけでもストレスになります。
 都市化や核家族化が進むとともに住民意識が薄れがち。しかし、近所づきあいが活発で地域コミュニティが密な地域は、“犯罪に強い町”といえるのです。旅行で長期不在にするときは、お隣に声がけするだけでも犯罪リスクを減らすことにつながります。
 また、放置自転車や落書き、ごみの放置は、「割れ窓理論」で重大犯罪に発展する危険性があります。地域ルールに無関心で連携が弱く、スキがある環境だと判断されるからです。町の美化は効果的な犯罪対策となるのです。
「割れた1枚のガラスの放置は街を荒廃させ、その結果、犯罪が増加する」という理論



防犯の視点から町を観察すると見えてくるもの

表  自分が犯罪者だったら、被害者だったら、という視点で、地域をチェックしてみましょう。街灯、見通し、防犯設備は、安全性を評価するための大きなポイントになります。小さなお子さまがいるご家庭では、“地域安全マップ”を作成するのがおすすめです。暗い通りや木々の伸びすぎで見通しが悪い場所、防犯カメラの位置、子ども110番の家、コンビニなどを印すと、地域の状況が明確になります。一度作成したら、定期的に見直すようにしましょう。



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多様な広がりを見せる町づくり


 地域を守る実践的な取り組みの一つに防犯パトロールがあります。皆さんのなかにはこうした活動に参加している方も多いのではないでしょうか。防犯パトロールの大きな目的は、地域住民が防犯に気を配っていることを犯罪者にアピールすること。「犯罪者を直接つかまえる」ことではありません。
 平成27年12月末現在、自主防犯活動を行う地域住民・防犯ボランティアは48,060団体、構成員数は275万人を超えています(うち、千葉県では2,554団体・148,837人/平成27年警察庁発表)。

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詳しくはこちら→ https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki55/news/doc/seianki20160318.pdf

 防犯ボランティアの活動の中心は、徒歩による防犯パトロール、通学路での子どもの保護・誘導、危険個所の点検などです。活動中に犯罪が疑われる場面に遭遇したら、無理せず警察に相談するようにします。パトロール中のケガなどに備えて、年間数百円の掛け金で加入できるボランティア団体保険を利用している団体もあります。
 地域の防犯活動は広がりを見せています。犬の散歩をしながらの「わんわんパトロール」をはじめ、自転車の前カゴにパトロールステッカーを付けた「買い物しながらパトロール」、地元の事業者と連携した安全ステーションの設置など多様。また、間接的に町の犯罪を抑止する落書き消しや清掃、花いっぱい活動に取り組む自治体もあります。
 個人の取り組みとしては、庭木の手入れやウォーキングをしながら、登下校中の子どもたちへ挨拶するだけでも地域の見守り活動につながります。自分に合った方法で地域の防犯活動に参加してみてはいかがでしょうか。


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