アイ・エス 暮らしの情報 暮らしに関するミニ知識やウンチクをご紹介

 ハザードマップ 災害リスクを知っておこう

絵 2016年も全国で地震、大雨、台風などで多くの災害が起こりました。
 備えるべき災害は地域によってさまざまです。災害リスクを知り、可能な限りの手立てを考えてみましょう。

自然災害は土地が記憶している

 洪水や土砂災害、地震による津波などの被害は、多くの場合、起こるべき場所で発生します。つまり、被害が出たところは、昔も同じようなことがあったはずです。でも、時間の経過で、かつてその土地で生じた大きな自然災害が地域の人々の記憶から失われていることがあります。
絵 転入者が多い新興住宅地ばかりでなく、核家族化により古い世代から新しい世代に地元の歴史や伝承が伝わりにくくなっていることも、災害の記憶の風化に拍車をかけます。
 過去、大きな土砂災害に見舞われたという記憶があれば、大雨の際の避難も早めに対応できます。しかし、そういうことを知らなければ、対応は後手後手になってしまいます。



災害を予測して避難経路や避難場所の確認を

絵 自然災害を抑えることはできませんが、災害リスクを知っていれば、被害を最小限にとどめることができます。住んでいる地域にどのような自然災害のリスクがあるのか、それを知る手がかりのひとつが、「ハザードマップ」です。
 ハザードマップとは、自然災害による被害の軽減や防災対策に使用する目的で作られた地図のこと。地震、津波、土砂災害、あるいは火山の噴火などでの被災想定区域や避難場所・避難経路など、防災関係施設の位置等を表示しています。
 ハザードマップは自治体が戸別に無償配布しています。国土交通省のホームページから全国のハザードマップを検索・閲覧することもできます(「ハザードマップポータルサイト」で検索)。
 ハザードマップで自宅の災害リスクを把握したら、避難経路や避難場所を確認します。
 わが家の避難地図を作成し、避難経路をあらかじめ複数設定しておくとさらに安心です。非常時の持ち出し品も定期的に点検しておきましょう。

表

▲ 千葉県北部地域の液状化しやすさマップ(直下地震/震度5弱/千葉県北部地域)



*web
限定記事

私の町のハザードマップ

 災害予測図、防災地図などとも呼ばれるハザードマップ。各市町村のWebサイトではその土地の特性に応じたハザードマップを確認できます。
また、「国土交通省ハザードマップポータルサイト」

では、各市町村が作成したハザードマップを検索できる「わがまちハザードマップ」と、1つの地図上にさまざまな情報を重ねて表示する「重ねるハザードマップ」が閲覧できます。
 「重ねるハザードマップ」は、2014年から運用開始され、市町村が各自で作成していた情報を区境、県境なく表示できるようになりました。例えば大雨が降ったとき、「浸水のおそれがある場所」「土砂災害の危険がある場所」「通行止めになるおそれがある道路」を1つの地図上で見ることで、避難時に通行を避けるべき箇所が確認できます。
 明治期の地図から低湿地の分布を抽出した「明治期の低湿地」のデータからは、河川や湿地の分布図が示されています。そうした過去の地盤情報から、その土地の液状化しやすさをうかがい知ることができます。
 2016年6月には、スマートフォン等のGPS機能と連動して現在の防災情報を確認できるようリニューアルされ、より利便性が増しました。
 現在の居住地の災害リスクを知るだけでなく、学校や勤務先、帰省先、さらには住み替え先などの情報収集にぜひ役立てましょう。


>>アイ・エス 暮らしの情報 アーカイブ