事例詳細│ISG 新エネルギー

事例詳細 Case List

「災害時対応中核充填所」の電力を、LPガス非常用発電機で確保

災害等の停電時に「災害時対応中核充填所」としてLPガス充填工場と事務所を稼働できる事を目的に、LPガス非常用発電機を導入しました。非常時に誰でも慌てずに対応できるよう、簡単な操作方法の機器を選定。停電訓練では、停電を検知後、自動で発電機のエンジンがかかり、10秒前後で電気が供給されます。復電後も自動で商用電力に戻ることが確認できました。停電時に慌てることなく事業活動の継続に集中できる、とても頼もしい発電機です。

はじめに、設置場所を検討。日常で邪魔にならない場所と近隣の騒音に対する注意点を確認しました。工事関係者が集まり、設置上の法律に関する制約と停電時を想定した配置のほか、設置後の長期に渡るメンテナンスを考慮した最適配置について話合い、選定を行いました。

安定性を重視して厚み350mmの基礎を打設し、Ｍ12×6本のボルトで固定します。地震などで万一にも傾かないよう堅固な設計としました。

10kWを超える非常用自家発電機の設置には、消防署への設置届が必要です。消火器10型1本設置義務があり、当該機器は、建物から3mの離隔距離を必要とします。これらの機器の設置検討から届け出、設置工事まで弊社でワンストップで対応します。

電柱からの電気を、事務所のキュービクル（四角いプレハブ小屋）で高圧から低圧に変換し、事務所内の分電盤へと送ります。キュービクルと事務所分電盤の間に設けた専用の切換盤（自立型キャビネット）で停電を検知すると、発電機が運転開始の信号を送り、自動で切り替えを行います。

非常用発電設備が事務所の裏側にあるため、異常を知らせるパトライトを事務所の前面に設置し、過負荷による万一の停止などの際には充填作業場から確認できるようにしました。

アイエスジー　美浦配送センター

茨城県 LPG発電機

設置時期: 2021/11/14
LPG発電機: 3相200V　68kW １台堀田電機製作所（株）

当社の施工: 充填工場の３相200V電力の需要が大きい一方、事務所の100V電力消費は1/6と小さいものでした。他の充填工場では、電力出力の異なる発電機を複数台設置しましたが、本件では、同サイズで高出力型の新型機を採用。非常用発電機1台にトランス変換器を用いることで、3相電力だけでなく単相電力も取り出すことができます。限られたスペースにコンパクトに設置することができました。

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