上司のつらみ 〜上司だってラクじゃない!?本音で語るQ&A

上司のつらみ
内定辞退の連絡を受けるのは
やっぱりつらい
例えるなら好きな人に
フラれた時の気分に似ています
TAKAAKI TORICHIGAI
総務部人事課
課長 取違 隆明
(2021年4月取材当時)
現在担当している仕事はどのようなものですか?

人事課でインターンシップ募集から採用までのリクルート活動全般と、入社後の社員研修等に関する業務を担当しています。ガス部門から人事課へ異動して3年目です。職種が変わったばかりの頃は、わからないことだらけで苦戦しました。

上司のつらみ
今、取り巻く環境が大きく変化し、リクルートにも影響が出ているのでは?

ガラリと変わりました。採用に関わる部分の多くはオンラインの活用、人が集まる場では、ソーシャルディスタンスがマストになり、当社でも新しいことを試みながら採用活動を続けています。
実際、昨年の新入社員は研修4日目以降からすべてリモートになりました。初めて尽くしで戸惑うこともありましたが、スタッフの的確な判断と行動により、無事に研修を進めることができました。

人事課で課長として心がけていることは何ですか?

ここには各分野のプロが揃っていてメンバーは心強い人ばかりですが、課長として心がけているのは、朝みんなが、出社して来た時の挨拶の様子を注視することです。メンバーの今日の様子を感じ取り、何気ない会話をしながら悩みや、つまづいている部分がないかと気にかけています。

上司のつらみ
部署内には年上のメンバーもいますが特に意識していることはありますか?

部内での何気ない会話は、自分のことから話し始めるようにしています。聞いてもらうという感覚に近いかもしれません。週末の出来事を話すことが多いですね。もっぱら趣味の釣りの話です。釣り歴は約2年、社内には釣り好きの上司もいますので、盛り上がります。ちなみに私はルアーで釣るアジング派です(笑)。

趣味以外の話題もありますか?

共働きなので、家事に関する話をする機会も多いですね。本当に何気ない会話です。長年、ガス部門にいて、お客様とコミュニケーションを取ることに注力していたので、何気ない会話から関係性を築いていく術は自然と身についているのかもしれません。

仕事上での失敗談があれば教えてください。

人気の研修施設を予約しようとした際、誤って和室を抑えてしまっていたことがありました。役員が集う会議でしたので、食事の時間ならともかく、和室で一日中車座になって会議を行うなんてあり得ません。発覚した時は「終わった……」と思わず遠くを見ましたね。上司に報告したら大笑いされ、結局、チームメンバーに協力していただき、代替の会場を無事に見つけることが出来ました。
また、新入社員が入社する4月1日に、朝一番で会社に行き出迎える予定が、前日までの準備の疲れもあって、当日、遅刻ギリギリの時間に出社したという経験もあります。
自己分析すると最後の詰めが甘いみたいですね(汗)。でも、自分の失敗を皆に共有することで、その対処方法や改善点も共有させてもらっています。

上司のつらみ
メンバーが失敗してしまった時はどう対応していますか?

これは自分のミスに対しても同様なのですが、例え失敗してもダメなポイントはなんだったのかをしっかり振り返り、次に活かすことが大切だとメッセージしています。最後の責任は自分がとるだけですから。ちょっとカッコつけすぎですかね(笑)。でも日頃から自分で考えて行動することをモットーにしているので、メンバーにもそうあって欲しいと思っています。

人事の仕事のなかでつらいと感じることはありますか?

やはり期待して内定を出した学生に内定辞退や選考辞退が出るのはつらいですね。「当社の魅力を十分に伝えきれなかったのか」と後悔します。また、部下にその対応をさせてしまったことにも申し訳なさを感じます。当然のことですが、断られることを前提に採用するわけではないので、一人でも辞退者が出ると心が痛いです。例えるなら好きな人にフラれた時の気分に似ています。

今後、上司として部下にしていきたいと思うことは?

各メンバーはさまざまな発想力や考えを持っているので、自ら考え、イメージしたものをしっかりと形にする時間を作ることでしょうか。どうしても日々の仕事に追われ、時間が不足しているので。新しいことへの取り組みに対して背中を押し、サポートすることが努めだと感じています。

最後に就活生へのメッセージをお願いします。

新入社員から入社後に聞く声の中に、就職活動時期に実際に働いている先輩の話が聞けたこと、内定後にコミュニケーションが取れる場があったことで、安心して配属先に就けたという声をよく耳にします。わからないこと、疑問に思うことは正直にぶつけて、自分の成長やキャリアアップする未来もイメージしながらリクルート活動に励んでください。

チームスタッフから一言!
若⼿社員
「これをやりたいんです!」と相談をすると「いいね、やってみよう。責任はとるから」とメンバーの背中を後押ししてくれ、⾮常に心強いです。いざ取り掛かってからも、忙しい中でもメンバーの進捗状況を気に掛けてくれるので仕事がしやすいです。
先輩社員
ご⾃⾝の失敗も隠さずさらけ出してくれる上司です。⼈事課への異動間もない頃、専⾨知識が必要なことは部下の我々に正直に聞いてくださいました。その誠実さが私たちのモチベーションになり、サポートして⼀緒に頑張りたいという気持ちにさせてくれます。
上司のつらみ